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岩国にF35離着陸場か 住民団体、米計画書を入手

 岩国市の市民団体「住民投票を力にする会」(吉岡光則代表)は15日、市役所で会見し、米海兵隊岩国基地で2013年に戦闘機F35の垂直離着陸場を建設する計画が米海軍の予算要求書に盛り込まれていたことを明らかにした。

 米海軍が米政府に予算要求するための2013米会計年度版「軍事建設計画書」に盛り込まれていたという。計画書を同会が入手して確認したところ、離着陸場は広さ929平方メートル▽13年3月に建設着手し14年7月に完成▽予算総額は741万6千ドル(約5億9千万円)―などと記されていたという。

 F35はレーダーに探知されにくいステルス性を備える最新鋭の戦闘機。離着陸場は垂直・短距離離着陸能力を持つタイプに対応したものとみられる。

 岩国基地には現在、8機が配備されている垂直・短距離離着陸攻撃機AV8Bハリアー専用の離着陸場が1カ所あるが、岩国市基地政策課は「F35を岩国基地に配備する計画は聞いていない」としている。

 吉岡代表(66)は「MV22オスプレイの先行搬入問題を含め、岩国基地は軍事的に強化される流れにある」と指摘している。(酒井亨)

(2012年6月16日朝刊掲載)

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