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核廃絶へ 国際デー署名 東京の街頭 被爆者ら募る

 国連の定める「核兵器の全面的廃絶のための国際デー」の26日、首都圏在住の被爆者たちが、核兵器を禁止し、廃絶する国際条約の締結を求める署名を、東京都渋谷区のJR渋谷駅前で募った。

 署名は日本被団協が3月に提唱。この日の街頭署名は、支援する市民団体などでつくる「ヒバクシャ国際署名推進連絡会」の呼び掛けに応じた被爆者たち約80人が取り組んだ。被団協の岩佐幹三代表委員(87)は「あんな被害を受けるのは私たちだけでたくさんだ。みんなの声で核兵器保有国を動かし、人類を核時代から解放しよう」と訴えた。

 買い物客や外国人観光客に協力を求め、約1時間で344人分を集めた。全国各地で集めた署名と合わせて、被団協の藤森俊希事務局次長(72)が10月初旬、米ニューヨークの国連本部で開催中の国連総会へ届ける。提出後も署名集めは続け、2020年までの条約締結を目指す。

 同連絡会は国際デーに合わせ、「世界中の人々が一日も早く核兵器禁止へと足並みをそろえることを強く望む」とする声明もインターネット上で発表した。(田中美千子)

(2016年9月27日朝刊掲載)

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