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捕虜と赤れんが 歴史学ぶ上映会 向島で市民グループ

 戦時中に亡くなった捕虜の英兵士の慰霊プレート移設を進める尾道市民グループ「尾道赤レンガの会」は16日、同市向島町で、捕虜の証言を記録したビデオの上映会をした。

 2002年制作の「212枚の認識票」で、向島や因島の造船所を訪れた元捕虜の証言やプレート設置の式典などを収めている。

 住民たち20人が参加。会社員藤井澄夫さん(63)は「プレート設置の理由など地元に住みながら知らないことが多く、捕虜収容所の知識も深まった」と話していた。

 赤レンガの会は旧向島紡績工場の解体に伴い、プレート移設の資金集めなどから9日に設立した。20日にも業者がプレートを取り外すと報告。今後は解体で出るれんがを販売するため、きれいにするボランティアの募集も申し合わせた。(鈴木大介)

(2012年6月17日朝刊掲載)

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