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平和築く 小6の誓い 「8・6」代表2人を選出

 広島市内の小学6年生が平和について意見を発表する「こどもピースサミット」が16日、広島市西区の区民文化センターであった。大賞には比治山小(南区)の三保竜己君(11)と安北小(安佐南区)の遠藤真優さん(11)が選ばれた。8月6日の平和記念式典でこども代表として「平和への誓い」を読み上げる。(山瀬隆弘)

 サミットは市教委が主催し、意見をまとめた作文を募集。ことしは過去最多の1万837人から寄せられた。この日は、事前審査で選ばれた20人が会場で発表した。

 三保君は、毎年8月6日に被爆死した知人の墓参りを欠かさなかった曽祖父について語り、「広島に生まれた者として、争いのない平和な未来を築いていきたい」と誓った。

 遠藤さんは「戦争では国が利益を追求するあまり、命の大切さを見失う」と訴えた。被爆当時に6歳だった祖父の「爆風に襲われ、黒い雨を見た」との体験談に触れ、「平和の大切さを語り継ぎたい」と力を込めた。

 ともに平和記念式典には初参加。平和の誓いは、サミット参加者全員で練り、2人が読み上げる。参加者は「平和の尊さをいま一度思い出してもらう誓いにする」などと抱負を語り合っていた。サミットは1996年に始まり、17回目。

(2012年6月17日朝刊掲載)

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