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　広島市中区の平和記念公園で、原爆慰霊碑前の芝生広場（約５千平方メートル）の芝の一部が傷み、地面がむき出しになっている。特に東側で目立つ。市は長雨の影響とみて、薬剤散布などの対応を検討している。

　市公園整備課によると、９月２８日に把握し、市植物公園の職員が現場を確認した。雨が続いて水たまりができたために土中にいる何らかの菌が増殖した可能性があり、一部は枯れているという。

　芝生広場は１９９４年度に全面張り替えをし、市が毎年１０回程度、除草などの手入れをしている。８月６日の平和記念式典時を除き、一般の人を立ち入り禁止にしている。同課の担当者は「記憶する限り初めての事態。薬剤をまき、拡大を防ぎたい」としている。（長久豪佑）

（２０１６年１０月１日朝刊掲載）