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F35B受け入れに理解 山口知事「安全性 懸念少ない」

 山口県の村岡嗣政知事は30日、米軍が最新鋭ステルス戦闘機F35Bを米海兵隊岩国基地(岩国市)へ配備する計画について「騒音にほとんど変化はなく、安全性への懸念も少ない」として、大きな問題はないとの認識を示した。受け入れの可否は、岩国市などの意向を踏まえて最終判断する。

 村岡知事は県議会一般質問で「航空機の騒音や機体の安全性について、検証に必要な国の見解はおおむね把握できた」と説明。26日の代表質問で示した①騒音②安全性③大気・水質④運用―の4基準について、受け入れ前後の変化や懸念は少ないと評価した。

 米軍は2017年1月に10機、同8月に6機を配備する計画。県が中国四国防衛局から受けた説明によると、県と岩国市が測定する9地点の騒音は、配備前後でほぼ変わらない。空軍仕様のF35Aは14年、エンジン内部が破損して出火する重大事故を米国で起こしたが、改善されたという。

 村岡知事は一般質問終了後、「国の説明は一定に理解できる。特に懸念されることはみられない」と述べた。県議会の岩国基地問題に関する議員連盟(基地議連)も同日、役員会を県議会棟で開き、県の評価を容認した。(村田拓也)

(2016年10月1日朝刊掲載)

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