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豪からの「平和の象徴」植樹 広島市中区の平和大通り緑地帯

 オーストラリアで「不戦と平和の象徴」というアレッポマツ1本が、国立オーストラリア戦争記念館(キャンベラ)から広島市に贈られた。3日、中区の広島国際会議場南側の平和大通り緑地帯で植樹式があった。

 第1次世界大戦でオーストラリアの兵士がトルコから種子を持ち帰った後に亡くなり、その母親が平和を願って育てたのが由来。今は、記念館が子孫を管理しているという。

 オーストラリア人で神戸市灘区の自営業トニー・ミドルトンさん(58)が2年前に広島市を訪れた際に平和大通りへの記念植樹を思い立ち、記念館に働き掛けて実現した。

 式には市や同国大使館の関係者たち12人が出席。高さ1メートルほどの若木にミドルトンさんや松井一実市長が土をかけて成長と、平和の思いの共有を願った。ミドルトンさんは「平和の象徴として大切に育ててほしい」と話していた。(坂本顕)

(2016年10月4日朝刊掲載)

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