×

ニュース

虚偽記録問題で中止 ドラム缶固定 近く作業再開 島根原発廃棄物

 中国電力は4日、島根原発(松江市鹿島町)の低レベル放射性廃棄物を、ドラム缶にモルタルで固定する作業を近く再開すると発表した。昨年6月の虚偽記録問題発覚で中止していたが、「継続的に廃棄物が出ており、計画的に青森県六ケ所村の埋設センターへ搬出する必要がある」と説明している。

 点検を怠り、記録を捏造(ねつぞう)していた機器2台を9月、新品に交換。再発防止策の一つとして、モルタル注入を含めた全工程の設備点検が完了したことを確認した。機器の点検を一元的に管理するシステムの改修を年度末に控えるが、それまでは点検計画の管理表でチェックする。

 島根原発で廃棄物の入ったドラム缶(200リットル入り)の貯蔵容量は4万5500本。8月末現在、3万1684本を保管している。

(2016年10月5日朝刊掲載)

年別アーカイブ