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基町高発 震災復興アニメ 8・6イベントで上映へ

 基町高(広島市中区)創造表現コースの3年生12人が、東日本大震災をテーマにしたアニメーション作品を作っている。広島市が8月6日に広島国際会議場(同)で開く平和イベント「ヒロシマの心を世界に 2012」で上映する。

 作品は約5分間。広島の女子高校生がテレビのニュース番組を通して、次第に被災者の気持ちを思いやるようになる姿と、被災地の高齢者の暮らしが交錯するストーリー。

 同イベントの協力団体の広島国際アニメーションフェスティバル実行委員会が、同コースに、平和にまつわる作品の出品を依頼。福島第1原発事故で福島県浪江町から同県桑折町へ避難した女性(83)を描いた紙芝居を生徒に見せた。

 生徒は4月中旬にアニメの制作を始めた。シナリオは紙芝居からヒントを得て考案。授業や放課後などを使って7月末までに仕上げる。シナリオをまとめた高橋由さん(18)は「誰かの幸せや被災地の復興のため、自分にできることを考える機会にしてほしい」と話している。(山田太一)

(2012年6月19日朝刊掲載)

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