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若手の外交官 ヒロシマ学ぶ 国連研修 原爆資料館を見学

 軍縮の専門家を育てる国連の研修で、25カ国の若手外交官25人が5日、広島市中区の平和記念公園を訪れ、原爆被害を学んだ。

 核兵器保有国の米国、中国、インドを含む各国から1人が参加。原爆資料館では、犠牲者の遺品や後障害を説明するパネルなどの展示物に足を止め、じっと見入っていた。

 イラン外務省のモジタバ・アジジ・バサティさん(31)は「原爆の被害がはっきり分かった。核兵器を二度と使わせないため、国際問題を暴力ではなく交渉で解決できるよう力を尽くす」と話した。参加者は原爆慰霊碑に献花し、被爆者の話も英語で聞いた。

 2~8日の日程で来日し、4日に長崎市から広島市に入った。6日は放射線影響研究所(南区)で講義を受け、上京する。研修は1979年に開始。83年以降は毎年、広島を訪れ、今回までに計872人が参加した。(坂本顕)

(2016年10月6日朝刊掲載)

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