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被爆体験 児童聞き入る 岩国の平田小 来月資料館を見学

 岩国市の平田小で6日、原爆被害について学ぶ授業があった。岩国市原爆被害者の会の被爆者3人がクラスごとに分かれ、5年生約100人に体験を伝えた。

 被爆当時、現在の広島市佐伯区の国民学校5年生だった山田英子さん(81)=岩国市天尾=は、自作の紙芝居を使って、爆風で校舎のガラスが割れ、広島市中心部から飛ばされた紙切れが降ってきたり、焼け焦げた死体が運ばれてきたりした様子を語った。

 山田さんは「なぜ戦争になったのか歴史を勉強し、力を合わせて平和な社会をつくってほしい」と呼び掛けた。

 社会見学で11月に広島市中区の原爆資料館を訪れるのを前に企画。広中隼輝君(11)は「戦争や原爆に巻き込まれた子どもの大変さを知り悲しくなった」と話していた。(馬上稔子)

(2016年10月7日朝刊掲載)

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