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友好のピーナッツ 甲奴生産者が贈呈 米大統領が礼状 三次

 オバマ米大統領の5月の広島訪問に合わせて、三次市甲奴町の特産「カーターピーナッツ」を贈った同市に、大統領から礼状が届いた。同町の生産者たちは喜びをかみしめている。

 礼状は、ホワイトハウスから増田和俊市長宛て。「心のこもった贈り物に感謝します」などの英文の末尾に、オバマ大統領のサインが記されている。東京の在日米大使館を通じて9月27日に届き、ケネディ大使の礼状も添えられていた。

 カーターピーナッツは、1990年に同町を訪れたジミー・カーター元大統領からもらったピーナツを栽培して特産化。商品開発の研究を進める生産者たちが「日米友好の象徴をオバマ大統領に贈ろう」と思い立ち、市が外務省に掛け合った。カーターピーナッツと加工品の焼き菓子「カーターショコラ」の2種類を贈ったという。

 発案したメンバーの一人で生産者の茨木栄治さん(30)=同町福田=は「実際に味わってもらえたんだと実感できた。特産化の取り組みを次につなげる勇気をもらった」と喜んでいる。(松本大典)

(2016年10月7日朝刊掲載)

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