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長崎市の高校生平和大使 「被爆者の思い 世界に」

 核兵器廃絶を訴えるため長崎市の平和団体などが国内外に派遣する高校生平和大使に、広島県内の2人が選ばれた。2人は19日、広島市役所で会見し「被爆者の思いを受け継ぎ、世界に発信したい」と抱負を語った。

 神石高原町の油木高3年川崎有希さん(17)と、広島市西区の広島女学院高2年桑原麻実さん(17)。5月に中区であった選考会で、12人の応募者から選ばれた。任期は8月から1年間。8月19~24日、スイス・ジュネーブの国連欧州本部を訪れ、被爆地のメッセージを届ける。平和学習や核兵器廃絶を求める署名活動にも取り組む。

 高校生平和大使の派遣は、長崎市の平和団体などでつくる「ながさき平和大集会実行委員会」が1998年に開始。今回は2人をはじめ、長崎市などの16人を選んだ。(田中美千子)

(2012年6月20日朝刊掲載)

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