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NGOメンバー特別栄誉教授に 地雷禁止運動でノーベル平和賞 県立広島大、称号創設し授与へ

 県立広島大は15日、ノーベル平和賞を1997年に受賞した非政府組織(NGO)の連合体「地雷禁止国際キャンペーン」(ICBL)のジェリー・ホワイト氏(53)に「特別栄誉教授」の称号を贈る。同大は、教育・学術分野で国際的な功績を上げた人を対象に本年度、同称号を創設。ホワイト氏が第1号となる。

 ホワイト氏は対人地雷の非人道性を訴えるICBLで中心的役割を担い、禁止条約締結を実現させた。県などが14、15日に広島市中区で開く「国際平和のための世界経済人会議」に出席する。同大は15日に県庁でホワイト氏の講演会を開催し、終了後、称号の授与式をする。

 称号の創設と授与は「地域や国際社会で活躍できる人材を育成する」という同大の教育理念の発信が狙い。同大国際交流センターは「今後も来日の際に本学の訪問や学生向けの講演などをお願いしたい」としている。(根石大輔)

(2016年10月12日朝刊掲載)

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