×

ニュース

中国人強制連行 実態解明の歩み 広島で15日シンポ

 アジア・太平洋戦争の末期、中国人を強制連行して国内の建設現場などで働かせた実態の解明や補償に取り組んだ運動について検証するシンポジウムが15日午後1時から、広島市中区加古町の市文化交流会館で開かれる。

 「民間が拓(ひら)いてきた日中交流」と題した3部構成のシンポ。日中の国交がない時代に民間交渉で実現させた残留日本人の引き揚げ▽日本に眠る中国人労働者の遺骨の調査や慰霊、送還を進めた運動▽責任企業などに謝罪と補償を求め、和解を実現していった過程―を研究者らが振り返り、今後の課題を考える。

 広島県安芸太田町の安野発電所の建設に従事させられた中国人労働者と遺族、支援者らでつくる西松安野友好基金運営委員会(東京)が主催。参加無料。同委員会広島事務局Tel080(3880)8340。

(2016年10月12日朝刊掲載)

年別アーカイブ