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中国人強制連行 被害の実態学ぶ 広島県安芸太田で16日

 戦時中、安野発電所(安芸太田町)の建設工事に強制連行された中国人労働者の被害を学ぶフィールドワークが、16日午前11時から同発電所一帯である。市民団体「広島安野・中国人被害者を追悼し歴史事実を継承する会」など主催。無料。

 工事には360人が強制連行され、うち29人が重労働や原爆で死亡。フィールドワークでは、追悼のための「中国人受難之碑」や水力発電の貯水槽を巡り、建設時の過酷な労働ぶりに触れる。監視員の父に連れられて近くの中国人収容所に出入りしていた男性から当時の様子も聴く。

 同日午後1時半から碑前で、追悼と日中友好を誓う集いがあり、中国から元労働者家族たち3人が参加する。

 発電所と結ぶ無料バスが広島市文化交流会館(中区加古町)を午前9時半に、JR広島駅北口を同10時に出発する。申し込みが必要。同会Tel080(3880)8340。

(2016年10月14日朝刊掲載)

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