×

ニュース

国連次期総長に交渉主導を要請 平和首長会議

 平和首長会議(会長・松井一実広島市長)は14日、国連の次期事務総長に任命された元ポルトガル首相のアントニオ・グテレス氏宛てのメッセージを送った。核兵器の法的禁止へ、交渉を主導するよう要請している。

 メッセージでは「法的禁止こそが、全人類の安全保障を強化する」と強調。被爆地訪問も要望した。電子メールと郵送でポルトガルの国連代表部に送付した。

 現職の潘基文(バンキムン)氏は就任翌年の2008年、「核兵器禁止条約の交渉開始の検討も可能」などとする核軍縮に向けた5項目の提案を発表。10年に国連事務総長として初めて8月6日に広島市の平和記念式典に出席した。

 グテレス氏は来年1月に就任する。首長会議事務局の広島平和文化センターは「首長会議の考えを早く理解してもらい、潘氏の在任中に進んだ国連との連携を一層深めたい」としている。

(2016年10月15日朝刊掲載)

年別アーカイブ