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ブロンズ千羽鶴を展示 米彫刻家 平和願い制作

 米アリゾナ州の彫刻家ジョン・トゥオミストベルさん(52)が平和を願って作ったブロンズ製の「千羽鶴」が14日、三次市小田幸町の県立歴史民俗資料館のエントランスホールにお目見えした。15、16の両日、一般公開する。

 千羽の鶴は、広島市中区の白島小の児童が折った、それぞれの折り鶴から型を取って制作。協力した広島市安芸区の主婦大下香さん(54)が同館に持ち込み、床に敷いた模造紙の上に並べて展示した。

 両翼6センチほどの一羽一羽は微妙に形が違い、子どもたちの思いが伝わる。一角には、「千羽鶴を通して人と人とがつながったら、思いもつながる」などとつづった児童のメッセージノートも置いている。

 作品は、トゥオミストベルさんの長女が広島市の大学に短期留学した際、ホームステイ先の大下さんからもらった折り鶴から着想を得たという。大下さんは「多くの人の目に触れることで平和の思いがつながっていくといい」と話している。入館料は一般200円、大学生150円、高校生以下無料。

 11月3~5日には広島市中区の県民文化センターで公開した後、米国でも展示する。(松本大典)

(2016年10月15日朝刊掲載)

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