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日韓の中高生 舞台で共演 呉市下蒲刈で朝鮮通信使再現行列 和太鼓や音楽披露

 呉市下蒲刈町で16日にあった朝鮮通信使再現行列では、島の中学生や韓国の高校生がステージでそれぞれ演奏を披露し、交流を深めた。約6500人の観客は、華やかな行列や元気いっぱいのステージを楽しんだ。(今井裕希)

 行列の終着点、下蒲刈中のグラウンドのステージには、日韓の計4団体が出演した。同校の1年生12人は、和太鼓を披露。息の合ったばちさばきに会場からはアンコールが起きていた。村上さくらさん(13)は「たくさん拍手がもらえてうれしかった。韓国の高校生と舞台裏で話すこともできた」と喜んでいた。

 黄色の統一された衣装で行列にも加わった韓国・富川(プチョン)市の京畿(キョンギ)国際通商高の生徒16人は、太鼓やラッパ、ほら貝などで韓国の音楽を演奏し盛り上げた。隊長の3年生陳昇嬉(ジン・スンヒ)さん(17)は「一緒に歩き、同じステージで演奏することで交流を深めることができた」と話していた。

 徐張恩(ソ・ジャンウン)駐広島韓国総領事は「朝鮮通信使は両国の長い歴史の中で、善隣友好関係を示す最も代表的なもの。平和の精神は、今日の私たちも引き継いでいくべきものだ」と話していた。

(2016年10月17日朝刊掲載)

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