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40年以上清掃 継続した思い 原爆供養塔 広島の資料館で29日 講演会

 広島市中区の平和記念公園にある原爆供養塔と、その清掃を続けた被爆者、佐伯敏子さん(96)=東区=の思いを学ぶ講演会が29日午後1時半から、公園内の原爆資料館東館地下1階の会議室である。市原爆被害者の会の主催。

 元原爆資料館長で、供養塔を管理する広島戦災供養会の畑口実会長が、身元不明の約7万体の遺骨が眠る供養塔の歴史を紹介する。佐伯さんは母親や兄たち親類13人を原爆で亡くし、1998年に脳梗塞で倒れるまで40年以上、供養塔の掃除や草取りを続けた。役割を引き継いだ平岡満子さんが、佐伯さんの被爆体験や平和の訴えを伝える。

 無料。講演後、供養塔に参拝する。市原爆被害者の会の田中聡司さんTel080(3884)3541。

(2016年10月17日朝刊掲載)

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