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昭和薫る写真や音楽 山口県上関のギャラリーで展示

 上関町長島でギャラリー武内を営む武内禎子さん(74)が、昭和初期の同町を収めた写真や戦時中の中国の絵はがきなどを集めた企画展「なつかしい昭和の思い出展」を始めた。昭和歌謡のレコードもかける。無料。

 展示は、国鉄の乗車券、武内さんが買い集めた少女雑誌の付録、記念硬貨など計約250点。近くの自宅で手付かずだった両親の遺品などを整理した。

 ギャラリーは祖父が1929年に開業した元病院施設。一家には当時からカメラがあり、港町の風情が濃い町並みや、橋がなかった海峡を行き来する渡船、大相撲の巡業など貴重な写真が並ぶ。戦時中は医師として中国に派遣された亡父が、現地から家族に送ったカラーの絵はがきも展示した。

 武内さんは「昭和の歌を聞きながら、思い出話を楽しんで」と来場を呼び掛ける。企画展は年内まで。不在の場合があり、要確認。武内さんTel080(1920)0452。(井上龍太郎)

(2016年10月18日朝刊掲載)

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