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原爆ドーム設計者の功績 遺族へ 破片収集 広島大生らチェコ訪問報告

 広島市中区の原爆ドーム(旧県物産陳列館)の一部とみられる破片を収集する広島大の学生グループが18日、同館の設計者ヤン・レツルの母国チェコを9月中旬に訪問した際の報告会を南区の同大霞キャンパスで開いた。

 「広島大学原爆瓦発送之会」代表の同大研究員嘉陽礼文(かよう・れぶん)さん(38)と学生2人は9月12~18日、チェコを訪れた。レツルの弟の孫イジ・ヘイズラルさん(71)たち遺族3人と対面。墓に参り、れんがやコンクリートの破片五つを贈った。

 ヘイズラルさんは「100年の時と海を越えて、レツルの業績と原爆ドームの現況を報告してくれてうれしい」と感謝したという。嘉陽さんは「遺族と関係を深め続けたい」と強調した。(新谷枝里子)

(2016年10月19日朝刊掲載)

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