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のんさん・監督 広島でPR 映画「この世界の片隅に」 先行上映会に120人参加

 広島、呉を舞台にしたアニメ映画「この世界の片隅に」の先行上映会が20日、広島市中区のサロンシネマであった。主人公の声を担当した俳優、のんさんも駆け付け、約120人を前に「戦時中にあっても、懸命に送る生活が大切と思える作品です」とアピールした。11月12日に全国公開される。

 西区出身の漫画家こうの史代さんの漫画が原作。広島から呉に嫁いだ女性を主人公に、戦中戦後の暮らしを丹念に描く。

 上映前、のんさんと片渕須直監督が登壇。構想から6年を費やして完成にこぎ着けた片渕監督は「うそがないように昔の広島を描こうとした。映画の中の世界は別世界ではない、『この世界』だと感じてもらえたら」と話した。

 上映会に先立ち、のんさんと片渕監督は広島県庁を訪れ、湯崎英彦知事に映画をPR。21日は平和記念公園(中区)の原爆慰霊碑に献花後、呉市である上映会であいさつする。(石井雄一)

(2016年10月21日朝刊掲載)

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