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「障害に負けずに生きて」 東広島の施設 ドクさん 経験語る

 東広島市の広島ベトナム平和友好協会の招きで来日したグエン・ドクさん(35)が21日、同市八本松町の障害者支援施設ときわ台ホームを訪れた。

 入所者や住民たち計約100人に、ベトナム戦争中に米軍がまいた枯れ葉剤の影響で結合双生児として生まれ、分離手術を受けた経験を語った。ドクさんは「(ベトナムは)施設に入れる障害者は少ない」と現状を訴え、「障害に負けず毎日幸せに生きてほしい」と呼び掛けた。

 施設の利用者でつくるコーラスグループが童謡「ふるさと」を披露。メンバーの中東真理子さん(66)は「歌で日本の良さが伝わったと思う。頑張るドクさんの姿に勇気づけられた」と話した。

 ドクさんは同日夜、同協会が市内で開いたイベントでも講演した。(森岡恭子)

(2016年10月22日朝刊掲載)

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