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監督・のんさん 呉訪問 「この世界の片隅に」展 原画や資料見入る

 アニメ映画「この世界の片隅に」の片渕須直監督と主人公の声を演じた俳優のんさんが21日、呉市の市立美術館を訪れた。戦中、戦後の広島、呉を舞台にした作品で、11月12日から全国公開される。

 2人は本作の特別展を見学。原作者こうの史代さんが口紅を使って描いた原画や資料に見入っていた。片渕監督は広島市中心部を描いたアニメの背景画を指し示しながら、原爆についてのんさんに説明した。

 この日午前中は、広島市中区の平和記念公園を訪れ、原爆慰霊碑に花をささげた。その後、呉市に移動。高台から町並みを望んだのんさんは「映画の風景がそこにあるかのようで、戦時下を生きた人たちの日常も確かにあったのだと感じた」と話していた。

 先行上映会も地元の映画館呉ポポロであり舞台あいさつに立った。約200人が観賞した。(小笠原芳)

(2016年10月22日朝刊掲載)

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