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境港の美保基地周辺を試験飛行 KC46A類似機

 中国四国防衛局は22日、2020年度以降に境港市の航空自衛隊美保基地へ配備する方針の空中給油機KC46Aについて、類似機KC767のデモフライトを飛行ルートに当たる松江市八束町上空などで実施した。

 フライトは、午前と午後の2回。約450メートルの上空を280~290キロで飛行し、着陸直後に離陸する「タッチ・アンド・ゴー」を2度繰り返した。騒音を比較するため、同基地に配備している輸送機C1も旋回した。

 午前のフライトには松江、安来、米子、境港の4市の関係者や基地周辺の住民ら約120人が見学。KC767の性能などの説明を受け、機体の内部や外観を見学した。

 島根、鳥取両県の依頼で実施。防衛局は4市6カ所で計測した騒音の数値を、自治体と地元の住民に早期に伝えるとしている。

 基地周辺の住民らでつくる中浜地区各種団体連絡協議会(境港市)の永井忠志会長(79)は「C1より音は小さめだが、給油機なので事故になれば大変なことになる。万全を期してほしい」と話した。(城戸昭夫)

(2016年10月23日朝刊掲載)

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