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世界の核情報 伝えて500号 ピースデポ 発行月2回 廃絶へ論陣

 NPO法人ピースデポ(横浜市)は、情報誌「核兵器・核実験モニター」の創刊500号の記念特集号を発行した。1995年7月から月2回、各国の核政策や国連の動向を伝え、核兵器を廃絶し、軍事力に頼らない国際安全保障体制を確立するよう論陣を張ってきた。同法人は「使命を達成するまで発信を続ける」としている。

 情報誌はA4判で、通常は10ページ前後。長崎大核兵器廃絶研究センターの梅林宏道前センター長が主筆を務め、毎号約650部を出している。7月15日発行で500号に達したため、9月15日発行の504号を記念特集号にした。

 特集号は30ページに拡大し、過去の誌面を紹介。核に関する国際会議がまとめた文書の翻訳や解説、各国の核弾頭の配備状況の図解、北東アジアの非核化に向けた提言などを取り上げている。全国の被爆者、研究者たち88人のメッセージも掲載。松井一実、秋葉忠利、平岡敬の歴代広島市長たちも寄稿している。

 同法人の田巻一彦代表は「核問題への関心が広がるよう、今後も1次情報を集め、解説や論評を展開していく」と話している。年間購読料は1万2千円。過去の誌面は一部を除き、同法人のウェブサイトでも紹介している。ピースデポTel045(563)5101。(田中美千子)

(2016年10月24日朝刊掲載)

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