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幟町中生、平和貢献誓う 佐々木禎子さん命日に集会 広島市中区

 被爆から10年後に白血病で亡くなった佐々木禎子さんの命日の25日、禎子さんが在籍した広島市中区の幟町中が平和集会を開いた。各学年による平和学習の成果発表や朗読劇があり、平和に貢献していくことを誓った。

 全校生徒約260人が体育館で黙とうした後、3年生がテロや紛争が続く世界情勢をスライドで発表。「幟町中から平和を発信し続けることが大切」と呼び掛けた。続いて生徒代表が、平和への願いを込めて制作した高さ約1メートル、横約2メートルの折り鶴を壇上に飾り、禎子さんがモデルとなった「原爆の子の像」建立をめぐる物語の朗読劇などを発表した。

 同中は、校門脇に「折り鶴の碑」を建てた2000年以降、命日前後に集会を開いている。生徒会長の3年浮穴萌恵さん(15)は「国内外の戦争被害を学び、平和への意識を高めたい」と話した。(長久豪佑)

(2016年10月26日朝刊掲載)

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