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韓国の看護師 被爆医療学ぶ HICARE研修 広島

 韓国の看護師5人が26日、広島市中区の広島原爆障害対策協議会(原対協)を訪れ、被爆者の健康診断や高齢化に伴う課題を学んだ。広島県や広島市などでつくる放射線被曝(ひばく)者医療国際協力推進協議会(HICARE)の研修の一環。

 原対協の健康管理・増進センターの藤原佐枝子所長が、被爆者が高齢化し、健診のためにセンターを訪れるのが難しくなっている現状を説明。「がんなどの疾患だけでなく、日常生活の質を保つ健康管理のため、地域の開業医との連携が重要だ」と強調した。

 一行はセンターの検査室なども見学。慶熙医療院(ソウル市)の劉才瑄(ユ・ジェソン)さん(54)は「韓国でも被爆者の高齢化に直面している。学んだ内容を看護師教育に生かす」と話していた。

 研修は28日まで。これまでに広島大原爆放射線医科学研究所(南区)などを訪ね、放射線の人体への影響や被爆者医療を学んだ。

(2016年10月27日朝刊掲載)

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