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日本被団協 政府に抗議 核兵器禁止条約 国連委決議

 日本被団協は28日、声明を発表し、国連総会第1委員会(軍縮)で「核兵器禁止条約」の制定交渉開始を定めた決議案に反対した日本政府へ抗議の意思を示した。「被爆者の願いを踏みにじった」としている。

 声明では、日本政府の反対を「断腸の思いだ」と表現。条約に反対する核超大国・米国の意向に沿うように行動した日本政府に強い疑問を投げ掛けた。一方、決議案の採択については歓迎し、国際署名を通じて核兵器禁止の運動を進める決意も表した。この日、内閣府と外務省へ送付した。

 また、日本原水協は首相官邸前で抗議。11人が「反対を撤回せよ」との横断幕を掲げ、12月の国連総会本会議での採決では賛成するよう求めた。広島県原水協は安倍晋三首相と岸田文雄外相へ抗議文を出した。

(2016年10月29日朝刊掲載)

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