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核兵器禁止条約実現へ街頭署名 広島県原水協

 広島県原水協は29日、国連総会第1委員会(軍縮)での「核兵器禁止条約」制定交渉開始の決議案に反対した日本政府に抗議するため、広島市中区の平和記念公園で条約の実現を求める署名活動をした。

 被爆者たち30人が「被爆国政府として、核兵器禁止・廃絶のため積極的役割を」などと記した横断幕を掲げて活動。拡声器で「政府は核兵器保有国と非保有国を橋渡しすると言ってきたが、明確に保有国と同じ立場に立った」と日本政府の姿勢を非難し、市民や観光客に賛同を呼び掛けた。

 署名した北九州市の自営業松山哲人さん(57)は「2度も被爆を経験した日本が廃絶に反対するのは許せない」と憤った。署名は交渉が始まる来年3月に国連へ届ける方針でいる。

(2016年10月30日朝刊掲載)

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