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宗藤尚三氏 死去 被爆牧師 平和運動に力

 被爆牧師として反核・平和運動に力を尽くしてきた宗藤尚三(むねとう・しょうそう)氏が30日午後1時40分、急性肺炎のため広島市の安佐市民病院で死去した。89歳。広島市中区出身。自宅は広島市安佐北区亀崎4の12の5。葬儀は1日午後1時から広島市中区大手町5の16の23、日本キリスト教団広島教会で。喪主は妻信江(のぶえ)さん。

 広島工業専門学校(現広島大工学部)在学中に被爆。戦後受洗し東京神学大を卒業した。1976年から99年まで広島県府中町の広島府中教会牧師。82年の国連軍縮特別総会に参加するなど国内外で活発に証言活動をした。幼稚園の平和教育や護憲運動にも携わり、「広島宗教者九条の和」の呼び掛け人の一人。「心の内なる核兵器に抗して」(キリスト新聞社)など著作も多い。

(2016年11月1日朝刊掲載)

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