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祈りのブロンズ千羽鶴 米彫刻家制作 広島市中区で展示

 広島市中区の白島小の児童が作った折り鶴から型を取り、米アリゾナ州の彫刻家ジョン・トゥオミストベルさんが制作したブロンズ製の「千羽鶴」の展示が3日、広島市中区大手町の県民文化センターで始まった。5日まで。

 地下1階の展示室に縦3メートル、横6メートルの模造紙を敷き、両翼6センチほどの鶴を千羽ちりばめた。児童の平和への願いが詰まった一羽一羽をじっくり見てほしいとの思いがこもる。

 トゥオミストベルさんは広島修道大に留学した長女から、佐々木禎子さんの話を聞き、被爆地の小学生が折った鶴をブロンズ像にすることを思い立った。作品を見た佐伯区の小学校教諭今井文子さん(54)は「平和を願い一生懸命、鶴を折った子どもの思いが伝わってくる」と涙ぐんでいた。(益田里穂)

(2016年11月4日朝刊掲載)

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