動員学徒慰霊塔に水鉢 呉の新田さん 犠牲者の会に寄贈
16年11月8日
広島市中区の平和記念公園の動員学徒慰霊塔に７日、水鉢が設けられた。呉市で石材店を営む新田弘志さん（７６）が、原爆死した少年少女たちの追悼の一助になればと、塔を管理する県動員学徒等犠牲者の会に贈った。
黒御影石製の鉢は直径約１５センチ。「動員学徒」と刻む。献花台に据え、訪問者に水を入れてもらう。
原爆で叔母といとこを亡くした新田さんが、遺族たち同会のメンバーが毎月、塔の清掃と献花をしているのを知人を通じて知り、寄贈を申し出た。「水をささげ、被爆後に水を求めながら亡くなった人たちの苦しみを考えてほしい」と願う。
動員学徒の兄を亡くした同会の井上公夫理事長（８１）＝西区＝は「若者たちへの記憶の継承に生かしたい」と感謝していた。（水川恭輔）
（２０１６年１１月８日朝刊掲載）
黒御影石製の鉢は直径約１５センチ。「動員学徒」と刻む。献花台に据え、訪問者に水を入れてもらう。
原爆で叔母といとこを亡くした新田さんが、遺族たち同会のメンバーが毎月、塔の清掃と献花をしているのを知人を通じて知り、寄贈を申し出た。「水をささげ、被爆後に水を求めながら亡くなった人たちの苦しみを考えてほしい」と願う。
動員学徒の兄を亡くした同会の井上公夫理事長（８１）＝西区＝は「若者たちへの記憶の継承に生かしたい」と感謝していた。（水川恭輔）
（２０１６年１１月８日朝刊掲載）
