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島根原発装置異常 ケーブル劣化原因 中電が発表

 中国電力は8日、島根原発(松江市鹿島町)の低レベル放射性廃棄物を詰めたドラム缶の検査装置で見つかった異常の原因は、ケーブルの劣化だったと発表した。ケーブルを交換するなどした上で、不具合の影響で10月の搬出予定を延期したドラム缶440本について同日、再検査を始めた。

 中電によると、ドラム缶の放射能を測る検出器とデータ処理盤をつなぐため、2002年から使っているケーブルが劣化し、他のケーブルから電気的な影響を受けていた。新品に交換し、影響を抑える金具を付ける対策をした。

 中電は3月、廃棄物の入ったドラム缶を約3年ぶりに搬出する計画を公表。しかし、7月の点検で検査装置がサンプルを正しく測定できないことが判明し、搬出時期を「未定」とした。再検査で品質が問題ないと確認できれば、本年度内の搬出を目指すとしている。

(2016年11月9日朝刊掲載)

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