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　民放連は９日、放送文化の向上に寄与した番組を顕彰する第１２回日本放送文化大賞を発表した。テレビ部門で広島テレビのＷＡＴＣＨ「被爆米兵」、ラジオ部門で中国放送のＲＣＣラジオドラマ「赤ヘル１９７５」が、それぞれ準グランプリを受賞した。

　「被爆米兵」は広島で被爆死した米兵捕虜に焦点を当て、戦争や核兵器の不条理を浮かび上がらせた。「赤ヘル１９７５」は広島東洋カープ初優勝の軌跡に、被爆から復興を遂げた先人の思いや平和の尊さを重ねて伝えた。

　グランプリは、テレビ部門に東海テレビ（名古屋市）の「人生フルーツ　ある建築家と雑木林のものがたり」、ラジオ部門にニッポン放送（東京）のニッポン放送報道スペシャル「子どもたちの震災～しゃべっていいんだ」を選んだ。

（２０１６年１１月１０日朝刊掲載）