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被服支廠 19・20日見学会 被爆建物 活用考えよう 広島

 広島市内で最大級の被爆建物、旧陸軍被服支廠(ししょう)(南区出汐2丁目)の内部見学会が、19、20の両日にある。市民団体アーキウォーク広島(中区)の主催。20日には、保存・活用を考えるシンポジウムも中区上幟町2丁目の県立美術館講堂で開く。いずれも無料。参加者を募っている。

 被服支廠は、爆心地の南東約2・7キロに位置し、1913年完成。旧陸軍の軍服などを製造していた施設で、L字形の4棟が残る。見学会は、普段は入れない内部を、アーキウォーク代表の高田真さんの解説を聞きながら巡る。

 シンポは高田さんのほか、建築の専門家3人が登壇。被服支廠の劣化度調査や、再生の可能性についての報告後、パネル討論する。高田さんは「外壁は赤れんがだが、実は国内最古級のコンクリート建築物である点などを知り、保存や活用の在り方を考えてもらえたら」と話している。

 見学会は現地集合で両日とも午前10時半開始。参加者を30分置きに入れ替え、19日は6回、20日は2回開く。それぞれ先着で最大6人ずつ参加できる。シンポは午後2~5時。定員200人で申し込み不要。事務局メールsupport1@oa‐hiroshima.org(樋口浩二)

(2016年11月11日朝刊掲載)

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