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日本遺産の活用策議論 呉など 旧軍港4市 東京でPR

 旧海軍鎮守府が置かれたまちとして日本遺産に今春認定された呉、神奈川県横須賀、京都府舞鶴、長崎県佐世保の4市の魅力をアピールする初の催しが11日、東京都墨田区の東京スカイツリータウンで始まった。4市などでつくる協議会の主催で、12日までパネル展示や特産品販売をする。

 初日は遺産の活用策を探るフォーラムを開き、約200人が参加した。「近代化遺産の活用とまちづくり」と題して講演した林田英樹元文化庁長官は「文化財の保存と活用を共存させることが重要。訪日外国人にどう魅力を伝えるか研究も必要だ」と提言した。

 続いて4市の市長たちが各市の取り組みなどをテーマにパネル討論。呉市の小村和年市長は「戦艦大和を建造した技術や海軍由来の文化が今も生きている。他都市の住民には特徴的に映るはずだ」とPRした。

 会場には4市の文化財を紹介するパネルを並べ、海軍の名物メニューにちなんだレトルトカレーや関連グッズも販売している。(清水大慈)

(2016年11月12日朝刊掲載)

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