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宍道断層の長さ 根拠再度説明を 中電に規制委

 原子力規制委員会は11日、中国電力島根原発(松江市)近くの宍道断層について、東端と位置付ける地点の根拠を再度説明するよう中電に求めた。規制委は断層の長さを25キロとした中電の評価を了承していたが、政府の地震調査委員会が同断層の長さを確定できなかったのを受け、25キロで問題がないか確認する。

 調査委は7月、同断層が東に延びる可能性を考慮し、長さを「約21キロかそれ以上」と評価していた。この日あった島根2号機の再稼働の前提となる審査会合で、規制委側は調査委の評価を紹介。「東端についての資料を改めて確認したい」とし、今後の会合での説明を求めた。

 宍道断層は原発の南約2・5キロを東西に走る。中電は規制委の指摘を受け、これまで2度の追加調査を実施。今年1月に従来の22キロの評価から西に3キロ延ばし、25キロにする考えを表明して了承されていた。

(2016年11月12日朝刊掲載)

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