×

ニュース

銀幕から愛と勇気を 広島国際映画祭始まる

 広島国際映画祭2016が11日、広島市中区のNTTクレドホールを主会場に始まった。原爆をテーマにした意欲作など多彩な40作品が集結。第一線の監督や俳優たちをゲストに迎え、市内4会場で13日まで開催する。

 オープニング作品は、米国のバリー・フレシェット監督の「灯籠流し」。被爆米兵の史実に光を当てた森重昭さんを追ったドキュメンタリーで、注目を浴びた。最新作「リップヴァンウィンクルの花嫁」などを携えた岩井俊二監督も来場し、思いを語った。

 前身の映画祭を合わせると今年で8回目。開幕式では、映画美術監督の部谷京子代表が「映画を通して愛と勇気を伝えたい」とあいさつした。

 12日は安佐南区出身の西川美和監督が、デビュー作「蛇イチゴ」の上映に合わせて登壇。フランスや中国、韓国からノミネートした6作品で競う国際短編映画コンペティションの審査もある。13日は俳優の吉永小百合が主演作「母と暮せば」上映後にトーク。コンペ作品の表彰式で締めくくる。(余村泰樹)

(2016年11月12日朝刊掲載)

年別アーカイブ