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放射性廃棄物 地層処分学ぶ 広島で意見交換会

 原発の使用済み核燃料から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の地層処分をテーマにした意見交換会が12日、広島市中区のJAビルであった。原子力発電環境整備機構(NUMO、東京)が主催した。

 事前に申し込んだ市民9人が2班に分かれ、断層や地下水の研究者、NUMO職員と意見を交わした。地層処分は、深さ300メートル以上の地下にガラスと固めた核のごみを埋める方法。参加者からは災害の影響を受けにくいと理解する意見が出る一方、「必要性について国民の理解が足りない」との指摘も。「処分先が決まっていないのに、原発の再稼働で核のごみを増やすのは間違い」との意見もあった。

 広島大法学部2年の宇田津浩平さん(20)=中区=は「将来にわたって続く問題。若い世代がもっと関心を持つ必要がある」と話した。

 NUMOは市民の声にきめ細かく対応するため、少人数のグループに分けた意見交換会を10、11月に全国9都市で開く。広島は4会場目となる。(川上裕)

(2016年11月13日朝刊掲載)

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