ニュース

　公益財団法人ヒロシマ・ピース・センターは１３日、米ハワイ・プナホウ学園の元日本語教師で、被爆２世のピーターソンひろみさん（６８）＝ホノルル市＝に第２８回谷本清平和賞を贈った。

　広島市中区の広島工業大広島校舎で贈呈式があり、ピーターソンさんは同センターの鶴衛理事長から表彰状などを受け取った。「５月のオバマ大統領の広島訪問やこの賞の受賞で、やってきたことが正しかったと確認できた」と喜んだ。

　同市南区出身。オバマ氏も通った同学園で日本語教師を務め、原爆被害を扱った中高生用の日本語教科書を出版。その印税で創設した基金の一部で２００９年から毎夏、同学園の高校生２人と教師１人を広島市へ平和学習に派遣している。

　贈呈式後の取材に、米大統領選でトランプ氏が勝利したことについて「オバマ大統領が築いてきたことが色あせはしないか。私は変わりなく活動を続ける」と話した。（渡辺裕明）

（２０１６年１１月１５日朝刊掲載）