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核廃絶へ連携強化確認 オーストリア大使、松井広島市長と会談

 オーストリアのフーベルト・ハイッス駐日大使(61)が14日、広島市を初めて訪れた。松井一実市長と市役所で会い、核兵器の廃絶へ連携強化を確認した。

 同国は「核兵器禁止条約」の議論を主導している国の一つ。10月の国連総会第1委員会(軍縮)で採択された、来年3月の条約交渉開始を定めた決議案を提出した。

 松井市長は「オーストリアは核兵器の非人道性を広める推進役だ」と歓迎。大使は、日本が決議案に反対したのを念頭に「近隣国の問題などがあり、日本政府の立場が難しいのは分かっている。わが国は核問題への関心は高く、今後も廃絶の運動を全力でやるつもりだ」と応じた。

 大使は9月に着任。この日、平和記念公園(中区)で原爆資料館を見学し、原爆慰霊碑に献花。原爆ドームを視察した。(長久豪佑)

(2016年11月15日朝刊掲載)

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