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長瀧重信氏が死去 長崎大名誉教授 放影研元理事長 84歳

 日米両政府が共同運営する放射線影響研究所(広島市南区、放影研)の元理事長で、長崎大名誉教授の長瀧重信(ながたき・しげのぶ)氏が12日午後2時9分、胸部大動脈瘤(りゅう)破裂のため東京都新宿区の病院で死去した。84歳。東京都出身。葬儀は17日午前10時から東京都港区南青山2の33の20、青山葬儀所で。喪主は妻幸(ゆき)さん。

 東京大医学部を卒業し、長崎大医学部教授、同学部長などを歴任。甲状腺疾患が専門で、1986年の旧ソ連のチェルノブイリ原発事故の健康被害調査に当たった。

 97年7月から2001年6月まで放影研理事長。被爆2世の健康影響調査などを進めた。その後も原爆症認定制度や、東京電力福島第1原発事故による低線量被曝(ひばく)の健康影響に関する政府の各会議で中心的役割を担った。12年から放射線影響協会(東京都)の理事長を務めていた。

(2016年11月16日朝刊掲載)

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