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ベトナムに平和祈る公園を 戦争中の虐殺事件犠牲者を追悼 現地財団 広島市中区で視察

 ベトナム戦争中に起きた「ソンミ村虐殺事件」の犠牲者の追悼と世界平和を祈る公園建設の参考にしようと、同国のミライ平和財団が16日、広島市中区の平和記念公園を視察した。

 同財団のトゥオン・ゴッ・トゥイ理事長(64)たち13人が訪問。広島国際会議場で広島平和文化センターの職員から施設の運営方法などを聞いた後、原爆資料館を見学した。トゥイ理事長は「勉強になった。今後もセンターと情報交換していきたい」と話した。

 同事件は1968年3月、米軍がクアンアイ県ソンミ村ミライ集落で無抵抗の民間人504人を殺害した。民間の同財団はことし10月に発足。事件現場に慰霊碑や資料館、会議場などのある「ミライ・メモリアルパーク」を整備する準備を進めている。(渡辺裕明)

(2016年11月17日朝刊掲載)

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