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反核運動 庄野さんしのぶ 南区で35人が思い出語る

 物理学者で被爆者の立場から原爆被害を研究し、ことし2月に86歳で亡くなった広島女学院大名誉教授の庄野直美さんをしのぶ会が30日、広島市南区のホテルであった。

 親族や関係者35人が出席。庄野さんの遺影の横でそれぞれの思い出を語った。平和活動に助成する「ヒロシマ・ナガサキ平和基金」の設立に一緒に携わった学校法人広島女学院の黒瀬真一郎理事長(71)は「反核運動のシンボルだった。平和への熱い思いが世界に広がるように」と願いを込めた。

 庄野さんが粘り強く主導した被爆建物の調査や、遅くまで酒を酌み交わした話を懐かしむ関係者もいた。妻の晴代さん(74)は「にぎやかなことが好きな人だった。皆に愛され喜んでいると思う」と感謝の言葉を述べた。(新山創)

(2012年7月1日朝刊掲載)

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