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「黒い雨」拡大 首相に要望書 広島の団体提出

 原爆投下直後に降った「黒い雨」の指定地域拡大を求め、広島市安佐南区の住民団体「上安・相田地区黒い雨の会」は1日、民主党被爆者問題議員懇談会の事務局長を務める橋本博明氏(広島3区)に野田佳彦首相宛ての要望書を提出した。

 隣接する高取・長楽寺地区が無料で定期健康診断を受けられる第1種健康診断特例区域(大雨地域)なのに、上安・相田地区は小雨地域とされている点を問題視。要望書で「市の調査結果で土壌から放射性物質が検出されている」などとして指定地域の拡大を求めている。

 吉田良文副会長(74)たち9人が安佐南区で橋本氏に面会し、手渡した。橋本氏は「線引きによって住民が苦しんでいる現状をしっかり伝えたい」と話した。

(2012年7月2日朝刊掲載)

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