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米元軍人 被爆者と交流 平和公園 「原爆 正当化できない」 広島市中区

 米国の元軍人でつくる平和団体「ベテランズ・フォー・ピース」のメンバー2人が18日、広島市中区の平和記念公園を初めて訪れ、被爆者と交流した。「元軍人として広島の皆さんに心からおわび申し上げる」と話し、平和実現のために力を尽くすと誓った。

 アフガニスタンに派遣された経験があるローリー・ファニングさん(39)と、イラク戦争へ従軍したマイク・ヘインズさん(40)。2人は原爆慰霊碑に献花した後、原爆資料館で県被団協(坪井直理事長)の箕牧(みまき)智之副理事長(74)から被爆体験を聞いた。

 ファニングさんは、5月に広島を訪問したオバマ大統領が謝罪しなかったとして「きちんと謝罪がしたかった。原爆投下はどんな理屈でも正当化できない」。マイクさんは「全ての米国人は広島を訪れるべきだ。歴史から学ぶことは大きい」と話した。

 2人は、広島で平和活動に取り組む若者たちが主催した交流イベントにも参加。市立大(安佐南区)では、講師として戦地での経験などを学生に語った。(長久豪佑)

(2016年11月19日朝刊掲載)

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