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原民喜生誕祭 魅力かみしめ 原爆資料館 広島市中区

 広島で被爆した詩人・小説家の原民喜(1905~51年)の生誕祭が19日、広島市中区の原爆資料館であった。民喜を顕彰する「広島花幻忌の会」が主催。会員ら約30人が集い、作品の魅力をあらためてかみしめた。

 参加者は遺影に花を供え、黙とう。今秋、民喜をテーマにした創作劇に挑んだ舟入高(中区)の演劇部員が民喜の詩を群読した=写真。「コノ有様ヲツタへヨト天ノ命ナランカ」とつづった原爆被災時の手帳の朗読などもあった。

 元中国新聞記者で同会事務局長を務めた海老根勲さん(2012年、70歳で死去)をしのぶ講演もあり、広島城北中・高(東区)教諭時代に親交した吉川徹忍(きっかわ・てつにん)さん(67)が「開かれた学校にすることの大切さを教わった」と語った。

(2016年11月20日朝刊掲載)

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