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在韓被爆者支援 課題考える 市民の会 40周年集会

 「韓国の原爆被害者を救援する市民の会」(大阪府豊中市)は14日午後4時、広島市中区袋町の市まちづくり市民交流プラザで、結成40周年を迎えた記念の集会を開く。活動の歴史を振り返り、在韓被爆者が抱える課題について来場者とともに考える。

 市民の会は1971年、大阪で結成。その後、被爆地の広島と長崎に支部ができた。当時は、何の援護もなかった在韓被爆者。市民の会は、募金活動をして被爆者の医療費に充て、渡日治療や裁判闘争も支えてきた。

 集会では、市民の会の会長、市場淳子さん(56)=豊中市=が「結成40年の歴史と在韓被爆者の置かれている現状」と題して講演。広島支部長の豊永恵三郎さん(76)と長崎支部長の平野伸人さん(65)が、それぞれ支部の歩みを報告する。

 市場さんは「植民地支配の被害者でもある在韓被爆者が、二重、三重の苦労を強いられてきた実態を知ってほしい。引き続き日本政府に謝罪と賠償を求めていきたい」と話している。

 入場無料。豊永さんTel082(822)0766。(増田咲子)

(2012年7月2日朝刊掲載)

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